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パニオロ

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遊佐馬術

遊佐馬術 馬蔵書015
遊佐馬術遊佐幸平は明治16年(1883)うまれ、国際馬術連盟創立(1921年)後の第8回オリンピック(パリ)で馬術競技の実情を観察し世界馬術界の動向を日本にもたらした。日本近代馬術の創始者、日本馬術界の至宝といわれた人物。
第9回オリンピック(アムステルダム1928)より初出場、選手兼監督、第10回(ロサンジェルス)以後、数々のオリンピックの馬術監督を歴任した。
第10回(ロサンジェルス1932)大会では大障害飛越競技で西竹一(バロン西)優勝。(昭和20年3月17日、硫黄島にて戦死。) 2006年アメリカ映画、監督クリント・イーストウッド『硫黄島からの手紙』 (Letters from Iwo Jima) で伊原剛志が西竹一を演じている。

遊佐馬術は昭和13年から16年にかけて、当時の朝日新聞社主筆 緒方竹虎の企画により25回に亘っておこなわれた講演会の記録を昭和15年「遊佐馬術」、18年「続・遊佐馬術」として羽田書店より出版された。
戦後、昭和34年以降縮刷版を遊佐会により刊行重版、昭和41年に第一出版社より改訂版が出版される。  その年、昭和41年(83歳) 逝去   
明治16年(1833)7月25日〜昭和41年(1966)11月25日

1903年に出版された名代の馬術家ジェームス・フィリスの著書「Journal de Dressage(調教日誌)」のなかで フィリスがポヴェロー(Povero)という馬を17ヶ月調教しながら書いた調教日誌を題材に、遊佐幸平が連続講議をおこなった記録をもとに出版されてきた遊佐馬術も第一出版の昭和58年の6版を最後に姿を消した。
本書は今後馬術に親しまれる方々に読まれることが少なくなるのは如何にも残念と荒木雄豪、高津彦太郎により編集、再販としてよみがえった。
(以上本書の序文、編序、解説等より抜粋)

遊佐馬術目次
第1講 フィリス氏とポヴェローの経歴  第2講 馬術の基礎条件  
第3講 拳の妙諦  第4講 進歩しないときが一番の進歩   
第5講 調教の根本的意義  第6講 高等馬術の鍵は馬の収縮  
第7講 運動の沈静と確実性   第8講 癖の矯正と懲戒  
第9講 調教即精進  第10講 駈歩の踏歩変換    
第11講 調教と馬の体力   第12講 スペイン速歩と踏歩変換の美化
第13講 信地駈歩と後退駈歩  第14講 馬の心理      
第15講 駈歩踏歩変換の諸相 第16講 駆歩の歩毎変換と三脚駆歩 
第17講 馬の独断専行     第18講 調教の一進一退
第19講 三脚駆歩の修練      第20講 古典的馬術      
第21講 馬と音楽 第22講 調教間の異変と対策1   
第23講 調教間の異変と対策2 
第24講 後退駆歩と二節空時スペイン速歩   
第25講 修行    附 東西の馬術家と主な著書 

遊佐馬術 初版発行/1998.11.25 著者/遊佐幸平 編者/荒木雄豪・高津彦太郎 発行所/恒星社厚生閣
 

テーマ : 馬映画・馬本 - ジャンル : 趣味・実用

スノーリバー 輝く大地の果てに The Man from Snowy River

スノーリバー 輝く大地の果てに/The Man from Snowy River
馬映画百選005
スノーリヴァー 輝く大地の果てに
野生化した馬群のボスが嘶くとき何かが起きる
1880年代のオーストラリア。愛馬を群れのボスに奪われた主人公の若者ジム・クレイグは群れごと捕獲しようと父親と一緒に行動を起こすが、群れのボスの嘶きにより事故が起き父親を失ってしまう。金鉱堀だった父の跡を継ぐ権利があるとジムは主張するが「山の権利は別物だ。権利を主張するなら稼いで来い」と言われ、傷心のなか一人山を下りていく。一頭の野生に戻った馬(サラブレッド)に関係する人々が織りなす因縁とも思える“出会い、愛、憎しみ、猜疑、信頼、友情”を綴った馬映画。特筆すべきはオーストラリアの大自然のなか、ストックマンと因縁のあるボスの群れが山中を駆け巡るクライマックスシーン。切り立った崖を主人公JIMがギャロップで駆け下りる有名なシーンは立ち木を植えなおし角度をつけて撮影したと聞いたことがあるが、わたしは何年もの間、それを聞くまで凄い技術と信じて疑わなかった。それにしても、音楽とマッチした迫力満点のシーンになっている。

音楽はオーストラリアの作曲家ブルース・ローランド。メインテーマは馬の躍動美や馬上の爽快感がぴったりマッチして馬好きには、たまらない感覚を呼び起こしてくれます、エンドタイトルの曲中に「ワルツィング・マチルダ」オーストラリアの有名な曲がチラッとでてきます。

◆ 「スノーリバー/輝く大地の果てに」 The Man from Snowy River
オーストラリア映画界が誇る名作(1982年、日本未公開)。オーストラリアの詩人、A・B・“バンジョー”パターソンの叙事詩に基づきジョン・ディクソンとフレッド・カル・カレンが脚本。監督はジョージ・ミラー(「マッド・マックス」のジョージ・ミラーとは別人らしい)。主演はジム・クレイグ役にトム・バーリンソン、ジムが恋に落ちる娘の父である大牧場主とその牧場主の実兄で娘の叔父にあたる金鉱堀を一人二役でカーク・ダグラスが演じている。ロケ地はオーストラリア・ビクトリア州北東部のマンズフィールドなどで撮影。開拓時代からの山岳ストックマンの伝統が今も色濃く残る土地らしくロケ地の乗馬ツアーもあるようだ。
◆馬の群れが疾走するシーンで何故か追い馬スタッフが画面の左上に写りこんでいるのが残念!1〜2秒のシーンだけれど
◆オーストラリアと言えばオーストラリアン・ストック・サドル。十数年前に何故かアメリカ・アリゾナ州のウィッケンバーグという小さな片田舎の町で中古のストックサドルを買い、肩に担いで持って帰ってきた思い出があります。ブリティッシュ・サドルで乗ってる人は、野外騎乗のときには最適な鞍だと思います。
Man From Snowy River スノー・リバー

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土・日で覚える乗馬 Learn in a Weekend

土・日で覚える乗馬 Learn in a Weekend 馬蔵書014
土・日で覚える乗馬 Lern in a Weekend乗馬を始めた方に最適で内容のある一冊。入門書ですが、この本をすべて覚えて、すべて出来たときには、とっくに初心者は卒業しています。2日間で10の技術をマスターと書いてありますがナンボナンデモそれは無理でしょう。わずか95ページの単行本ですが豊富な写真とイラストや図で楽しく分かりやすく解説してあります。ちなみに目次は、馬について、歩様、馬具、乗馬の服装、乗馬クラブ、インストラクター、馬、乗馬のための体操、馬に触る、乗馬の準備、馬具の装着、馬に乗る、馬上での練習、常歩、速歩、調馬索を使った練習、グループレッスン、駆歩、外にでる、障害飛越、上級乗馬、困ったときに、馬の世話、用語解説、索引となっています。 
乗馬 (土・日で覚えるシリーズ)
同朋舎 メアリー・ゴードン・ワトソン著 1993.8 初版第1刷発行

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フィリス氏の馬術

フィリス氏の馬術 馬蔵書013
フィリス氏の馬術最近は古書改訂再版ばかり漁って読んでいますが日本にもこんな素晴らしい馬術書があったのだと思わせてくれます。本書はジェームス・フィリス原著を遊佐幸平訳注により「フィリス氏の馬術」として昭和4年に出版されたものを馬術家荒木雄豪編者が次の世に伝えたい想いで現代語訳され荒木雄豪編として初版(平成5年)、再版(平成10年)されたものです。その内容は馬術馬調教をこれほど詳しく丹念に書かれているものを今のところ私は知りません。“シュテンスベック氏の馬術”“サンファール大尉の馬術”(まだ読んでいませんが)とともに古今の3大馬術書として評価されているらしい。

フィリス氏の馬術   恒星社厚生閣 写真は1998年3月 第2刷です。

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今村馬術

今村馬術 馬蔵書012
今村馬術本書「今村馬術」は荒木雄豪編者が馬術の原理原則というものを理解するには絶好の書との想いで今村馬術書(下記の)3点を一冊にまとめ出版したもの。1989年の初版発行の時点で40〜70年前の文体や使用漢字、仮名づかいだったため現代人にも読みやすく編集されていることが嬉しい。

 今村馬術 
今村安著 荒木雄豪編/恒星社厚生閣 1994年 増補改訂版発行

1.昭和2年に目黒書店より出版された「馬術」。大正時代における研究を集約されたという馬術書。劇作家木下順二は著書“ぜんぶ馬の話”のなかで馬と人間の関係における原理的な問題を簡潔に叙述していると評している 
2.昭和24年に和敬書店出版の同書名「馬術」。第一編“馬場馬術“の部は昭和2年版から障碍飛越に関する部分をはずし、戦後に障碍飛越についてまとめられたものを第二編に加えた復刻版。
3.昭和27年京都大学馬術部編の「障碍飛越の要領とその調教」。昭和9年頃、騎兵学校教官時代にイタリア留学中の研究をまとめ将校学生相手におこなった講義ノート

本書を読んでみて今村馬術の大きな特徴はイタリア式馬術を移入したと言うことだろうか。当時イタリア馬術方式は陸軍の馬術教範の所説に抵触するという理由で軍部内での教習は禁じられていたらしいが短期間に騎手を養成するうえで理にかなったものであったと評されている。馬を収縮させて騎乗するには長い年月をかけた練磨が必要であるのにたいし”イタリア式は野外が馬場”であり以下の三つを重点において約30年の研究の結果案出されたものであるとのこと。

1、迅速な速度のもとで最も容易に馬を制御するにはどうしたら良いか 
2、最も合理的に最も容易に障碍を飛越するにはどうしたら良いか 
3、出来るだけ短時日の間に人と馬を立派なものにするにはどうしたら良いか

幾多の戦時の中、馬を深く愛した人達がいた。戦争が馬を必要とし生産・育成の使命があったにせよ馬を深く理解するには馬に対する愛情があったればこそ調教する事が出来たと信じます。

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馬術讀本

馬術讀本 馬蔵書011
馬術読本
馬に乗り出してはみたものの、信頼できるよい指導者が身近にいてくれない、それに分かりやすく説明された参考書が見当たらない、というのが共通の悩みであるように思う。本書はこれらの人々にお役に立つよう念じて書いたものである。
(筆者"はしがき")

今から40年ほど前に書かれた馬術練習のための参考書。日本には明治生まれの馬術家による完成度の高い馬術書が出版されていると感じた一冊。一般的に乗馬・馬術本は書店には数少なく古書をあさっていると結構よいものがあると感心させられる。人間が馬に乗り一体となるということは、古今東西関係ないものだと名馬術家の本を読むと感服してしまう。

馬術で一番大切なのは練磨であって馬上のバランスもろくにとれず身体各部の独立もできていないような人々に幾ら理屈を聞かしても早急に上手になれるものではない。だからといって理論も何も省みず「百選自得」をモットーとし、遮二無二鞍数を重ねるだけも能のない話で理論の裏付けの下に考えながら乗って初めて馬術感覚も鋭敏になるし乗り方のコツも体得できるものである。と筆者の”あとがき”にある。

理論の裏づけを下にした本書は「百選自得」してきた私にとって、馬と共に成長するための一冊でした。
―三島由紀夫による装丁が本書の格を感じさせます―

馬術読本  印南清 著/中央公論社 1971年発行

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